杉原こうじのブログ2

武器取引反対ネットワーク(NAJAT)代表の杉原浩司の綴るブログです。こちらのブログ https://kosugihara.exblog.jp/ の続編となります。

【報告】「空爆という大虐殺をやめろ!10.27イスラエル大使館前ダイ・イン」


10月27日夕方、武器取引反対ネットワーク(NAJAT)の呼びかけで「空爆という大虐殺をやめろ!10.27イスラエル大使館前ダイ・イン」を敢行しました。

ジェノサイドはいわゆる「地上侵攻」によって始まるのではなく、既に空爆による大虐殺という形で始まっています。わずか3週間で子ども3000人を含む7000人以上が命を奪われるという、紛れもない大虐殺を、なぜ世界は止められないのか。
一刻も早く止めるために意思表示するしかない、との思いで、急きょ思いついて企画したものです。

参加者は150人。相変わらず大使館への道を法的根拠なくふさぐ麹町警察に抗議した後、「大虐殺やめろ」「ジェノサイドやめろ」「今こそ停戦」「燃料入れろ」「電気を通せ」「Free Free Palestine. From The River To The Sea」などとコール。

その後、スピーチやコールをはさみながら、3回のダイ・イン(死者を模して地面に横たわる)を行いました。麹町署は多数の警察官を配置して、さかんに「道路交通法違反」だと威嚇してきましたが、参加者は「憲法のほうが上だ」と毅然とはね返していました。

様々な方が次々と発言(一部だけご紹介)されました。

新土さん
パレスチナ西岸のヘブロンベツレヘムの間で、兵士ではない普通のイスラエル人にパレスチナ人の子どもが撃ち殺されるのを見た。私は今、7500人以上の人が殺されているからではなく、1人の人が殺されていることに抵抗しなければならないと思う。”自分に出来ることを"と言われるが、出来なかったことをすべきではないか」

千葉からの参加者
「3番目の息子は983gの超未熟児で、保育器により生き延びることが出来た。今、ガザでは燃料不足で電気が止まり、保育器に入った子どもたちが殺されようとしている。子どもは殺されても身元が分かるように手に名前を書いているという。人間なら、警察官でも本当に怒らなければいけない」

悼みと怒りを携えてのダイ・インからは、静かながらも強いメッセージが伝わってきました。

残念ながら国内のマスメディアの取材はほぼ無し。「地下トンネルがどうの」と戦況報道に堕すメディアは、市民の行動こそを伝え、イスラエルや日本政府に圧力をかけるべきです。幸い、海外メディアを通して、アラブのニュースにダイ・インの動画が報じられ、パレスチナの人々にも伝わったそうです。

この日の夜、ガザはインターネットなどの通信手段が切断される中、最大規模の空爆と地上攻撃にさらされました。非力を感じざるを得ませんが、声を上げることを諦めないで、更なる行動を探っていきます。

※レーバーネットさんが写真付きの記事と報告動画をアップしてくださいました。ご参照ください。

空爆という大虐殺をやめろ!~イスラエル大使館前で150人がダイ・イン
http://www.labornetjp.org/news/2023/1027hokoku

【動画】空爆という大虐殺をやめろ! 10.27イスラエル大使館前ダイ・イン(約7分)
https://www.youtube.com/watch?v=o-e70rXPNCs