杉原こうじのブログ2

武器取引反対ネットワーク(NAJAT)代表の杉原浩司の綴るブログです。こちらのブログ https://kosugihara.exblog.jp/ の続編となります。

【本日午前!】<大阪>ロボットの軍事利用に反対しよう!ファナック、川崎重工のジェノサイド加担を許すな!日本ロボット学会への行動



当日のご案内となってしまい恐縮です。本日9月3日午前9時30分より、大阪・梅田での日本ロボット学会学術講演会に対するアクションが行われます。ロボット学会への要請書にはNAJATも連名しました。

関西の方、お近くの方はぜひご参加ください。

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◆ロボットの軍事利用に反対しよう!
 ファナック川崎重工のジェノサイド加担を許すな!

9月3日(火)
午前9時30分~10時30分
大阪工業大学梅田キャンパス前
アクセス https://www.oit.ac.jp/rd/access/index.html
JR「大阪」駅から徒歩5分、阪急「大阪梅田」駅から徒歩3分、御堂筋線「梅田」駅から徒歩5分
呼びかけ:関西ガザ緊急アクション

イスラエルによるジェノサイドに加担するファナック、川重がスポンサーを務める「日本ロボット学会学術講演会」に異議を申し立て、参加者にその事実を周知する行動です。チラシ配布などを予定。

-----------------<以下、BJBのブログより転載>------------------

日本ロボット学会に要請書を提出しました!!
https://bdsjapanbulletin.wordpress.com/2024/08/26/letter-to-robotics-society-of-japan/

 日本ロボット学会は、ロボット学に関する研究の推進や知識の普及などを目的として設立された学会です。この学会が2024年9月3日から6日まで大阪工業大学で開催する「第42回日本ロボット学会学術講演会(RSJ2024)」のスポンサーに、ガザ地区でのジェノサイドに加担する企業ファナックFANUC)と、イスラエル製攻撃型ドローンの輸入代理店をしている川崎重工業(Kawasaki)が名を連ねています。

 私たちBDS Japan Bulletin(BJB)は、パレスチナでのジェノサイドとアパルトヘイトに反対する立場から、ファナック川崎重工業がRSJ2024のスポンサーに名を連ねていることは看過できないと考え、 Palestinians of Japan、武器取引反対ネットワーク(NAJAT)、関西ガザ緊急アクション、パレスチナと共にありたい市民有志、関西パレスチナ研究会、Free GAZA・北杜の6つのグループとともに、8月26日、日本ロボット学会の理事会及びRSJ2024実行委員会に宛て、以下の要請書を送付しました。

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RSJ2024実行委員会の皆様

差出人:BDS Japan Bulletin(BJB), Palestinians of Japan, 武器取引反対ネットワーク(NAJAT), 関西ガザ緊急アクション, パレスチナと共にありたい市民有志,関西パレスチナ研究会,Free GAZA・北杜

<ロボットの軍事利用とジェノサイド加担に関する憂慮とお願い>

 私たちは、パレスチナにおけるジェノサイドとアパルトヘイトを終わらせるために活動している市民・学生・研究者等による諸グループです。

 2024年9月3日から6日まで大阪工業大学にて開催される第42回日本ロボット学会学術講演会(RSJ2024)の関係者の皆様に、以下の注意喚起を行いたく、この文書を送付する次第です。ご対応についてご検討頂きますよう、宜しくお願い申し上げます。

 皆様もご存じのように、ロボットの多くは、民生用と軍事用のどちらにも使用できるデュアルユース製品であるという特性を持っています。例えば、RSJ2024のゴールド・スポンサーになっているファナック株式会社(FANUC)は、自社のロボットを民生用に販売している一方、イスラエル、米国、英国等の軍需企業にも直接または間接にロボットを販売しています。そして、そのロボットは砲弾・ミサイル・戦闘機等の兵器製造に使用され、それら兵器の一部はイスラエル軍によってガザ地区でのパレスチナ人に対するジェノサイド等の国際犯罪に使われています。

 そのため、私たちは、この事実を看過することは倫理的に許されないことであると認識し、ファナックにロボットが軍事転用されている事実を示し、軍需企業への販売とサービスの停止を求め、3万5000筆の署名を提出しました。しかし、ファナックはこのことへの対応を怠り、虐殺への加担を続けています。加えて、RSJ2024のダイヤモンド・スポンサーになっている川崎重工業株式会社は、イスラエル無人航空機(ドローン)の輸入代理店としてイスラエルの軍需企業と契約を結んでおり、多くの市民が契約の破棄を求めています。

 一方、貴学会の倫理綱領には、「安全で健全な社会が求める技術進歩への貢献であることを常に認識し(・・・)ヒト・自然環境・社会に対する安全性に関して、常に専門家としての責任を負う」とあります。また、「万が一、人類に害を与える、環境を破壊する、安全衛生・社会福祉を阻害するなどの流れに遭遇した場合には、良心と信念を持ってこれを公開し、勇気をもってこれを断つべきである」、「会員は、いかなる状況下においても社会規範、法令および関係規則を遵守する。(・・・)国際的に通用する規範と各国のローカルな規範の差異についても認識を深める必要がある」とも宣言されています。

 国の防衛予算に占める研究開発費の総額が科学研究費助成を上回る状況下、「デュアルユース」を謳って先端技術を軍事に転用・導入、あるいは軍事を優先して開発することも増えてくることが危惧されます。平和や人権、SDGsに反し「安全保障」の名を冠した軍事へと傾斜していくことには、今までよりも一層、鋭敏であるべきときを迎えています。

 そうした中、イスラエル軍によるガザ攻撃は、国際犯罪・人権侵害であるとともに環境破壊でもあり、国際司法裁判所は、ジェノサイドの停止とイスラエルへの武器禁輸を国際社会に求めています。しかし、ファナック川崎重工業は、こうした国際的な規範と貴学会の倫理綱領に反する行動を取っています。
 皆様には、こうした事実を踏まえ、研究者としての社会的責任を果たしていた
だきたく、以下の3点をお願いいたしたく存じます。

1.ファナックおよび川崎重工業に対し、事実確認を行い、本件に関する貴学会としての見解をお聞かせください。

2.貴学会の中で、ファナック川崎重工業のケースを含め、ロボットの軍事利用・戦争犯罪加担を防ぐための議論の場を早急に設けてください。そのうえで、行われた議論を次回のスポンサー選定などの機会に活かしてください。

3.議論の場に、この手紙の署名団体も、参考人ないしオブザーバーとして参加させて頂くことをご検討ください。

 以上、ご対応についてご検討頂きますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。

※「注」は略